銀座 みかわや








この4連休は学びの時間。
そう決めて、行ってきました、みかわやさん。


Google Mapsで「銀座 フレンチ」で検索してもヒットしません。

試しに「銀座 洋食」で検索すると・・・ ヒットします。


一見、人を寄せ付けない高級フレンチの老舗に見えますが、
あくまでもそっと寄り添ってくれる「洋食屋さん」なのです。


洋食といえば、ハンバーグやエビフライ、カレーライスなど。

誰もが幼い頃から、誰もが家庭料理で馴染みのあるメニューですが、
それらとは別世界が広がります。



銀座4丁目と言えば、銀座で最も賑やかで人の集まる場所。

どのカフェもレストランも、
お昼過ぎともなれば激混みで行列や待ち時間は当たり前。

やっぱり東京だな、と
その密集度に鬱屈した気分になることが往々にしてありますが

みかわやさんだけは、次元が違います。



時の流れも、

空間の純度も、


何もかもが違います。



ランチコースでは
コーンポタージュ、かにクロケット、ビーフシチューをいただきました。


王道のフレンチであればソースが特徴的です。
ソースがかけられた状態の、シェフが完璧に創り上げたものをいただくスタイルが圧倒的に多いですが

みかわやさんは、あえて一歩引いていて
一口いただいてから、こちらの好みでソースやマスタードで完成させます。



完璧を目指すからこそ、あえて完成させない

その絶妙な力加減も匠の技です。




そして緑茶お漬物が出てくる、おばあちゃん家のような温かさ。

もちろん私にはこんな「〇〇伯爵邸」のような家に住む親類はいませんが(笑)、

それでも不思議な懐かしさを感じます。






「文化」というのは、

「常に身体の周りに漂っていて、死ぬまで纏い続ける衣服のようなもの」だと思っています。


ですから
「みかわやさんで居心地の良さを感じるということは
私が纏っている『文化』を可視化するとこうなるんだ・・・」

と、見て感じて、確認するような思いになります。




創業133年。
私の人生の4倍以上。

比較すれば、私なんてついさっき生まれた赤子にしか過ぎないのに
懐かしさを感じるのはなぜだろう・・・。

そんな風に考えていました。





古いものを単に保全しようとすれば
その周りを生きる人間は、追いつき、通り越して過ぎ去って行ってしまいます。

普通、通り越して一瞬しか出逢わなかったものに対して「懐かしさ」を感じることはありません。

ですからただ単に「古いものの保全」をしているわけではない。

そこまでは理解することができました。



じゃあ、一体なに・・・?

そんな風に考えながらお店を後にし、家路についた頃。

沈みかけたの姿が見えました。



車や電車の車窓から月を見ると
近くの街の風景が高速で流れていく一方で月はずっと追いかけてくるように見えます。

ひと月の間に規則的に満ち欠けを繰り返し変化しながらも、地球上の私たちとの距離は変わることはありません。

こちらが進めば、追いかけて一緒に歩んでいるように感じます。




地球と月との距離、38万km。


創業133年と私の距離も、きっとこのくらい離れているのでしょう。



自分の想像を超えた圧倒的な時空を目の当たりにするとその「圧倒的なもの」は離れているどころか、

逆に寄り添い、居心地良く包み込んでくれるのかもしれません。





これは、みかわやさんに限らず
銀座の老舗すべてにいえることだと私は思っています。



銀座は、高級ブランドが集まるただの大きな商店街ではありません。

変化し続けているのに、懐かしい。
そして、どんな若造にも門戸を開いてくれている懐の深さ。


ファッションブティックと高級クラブのイメージが強いものの、

一本路地を入れば神社があったり、猫が寝ていたりと

長閑な風景があります。





飲食店だけでも何百、何千あるか未知数ですが


銀座には

無限の世界が広がっているように思えてなりません。




そう考えると、


「銀座」という地名にも


宇宙を感じずにはいられないのです。




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