「日経平均、最高値更新!」が煽る切迫感


負組トレーダーは大衆と同じ行動をとり、
勝組トレーダーは大衆とは真逆の行動をとっています。


これは、相場で勝つための「きほんのき」です。



世の中の「価格」は、需要と供給のバランスの上に成り立っています。

コンマ何秒という超高速でその均衡点を常に動き続けているのが、
相場における「レート」です。



空に雲が浮かんでいるのも、均衡。
サバンナの食物連鎖も、均衡。
マラソン選手が給水するのも、均衡。
ナメクジに塩をかけると小さくなるのも、均衡。

地球上の全てのものがバランスをとりながら、均衡点に収束するようにできています。





中でも「レート」には何千、何万という決定要因があり、

さらには人の恐怖欲望までも介入するため「均衡点」が1秒後には別の地点に移動しています。

それが毎日毎日、何万秒も繰り返されています。





私は株式市場を卒業して数年経ちますが、
それでも今日は「日経平均、バブル崩壊後の最高値更新!」という見出しが目に入ってきました。


私にとってニュースはノイズでしか無いので積極的に観ることはありませんが

そんな中でも目に入るほどなので、よほどの沸騰ワードなのでしょう。




このようなニュースを目にした時、トレーダーの大半は

「29年ぶりのチャンスを逃した!」

と焦り、この波に乗り遅れてはならないという切迫感のもと、株を買いに走ります。


これが「大衆的」な行動です。






一方で勝組トレーダーにとって、このニュースは売買決定の要因にはなりません。


そもそも値動きしか見ていないので、
29年ぶりだろうが50年ぶりだろうが最高値であること自体はどうでもいいんですね。




少なくともこのニュースから得るべきは、

「29年越しの最高値を狙うエントリーチャンスは過ぎ去ったという事実だけです。


もちろん、明日はさらに値上がりして最高値を更新するかもしれません。

しかしまた一方で、明日は未曾有の大暴落があるかもしれません。



上がるか下がるかは需要と供給のバランス、「均衡点」次第です。

今日最高値を更新したという「過去」を報じたニュースが「明日の予報」にはならないということです。



「この波を逃したくない!」とどんなに焦っても、
過ぎ去ったその波に追いつくことなど出来ません。


切迫感を感じて波を追いかけた時点で、紛れもない「損失」なのです。







ところで話は変わりますが、切迫感といえば…

今、大半の日本人の頭の中にあるのは「GoToキャンペーン」でしょうか。




最近外出をしていて感じたのは「GoToでお得なうちに消費しないと損をする!」という大衆の奇妙な焦りです。


ホテルや飲食店を応援したい気持ちは私も同じなのですが、
休日の都内の混雑が常軌を逸していて閉口してしまいました。





先週の、とあるラグジュアリーホテルでのことです。


休日の15時頃。

ラウンジを訪れたところ、そこにはチェックインを待つ長蛇の列が。


あちゃー!チェックイン時間だったかー!
とうっかりミスを悔やみましたが、それでもその列が尋常ではありませんでした。


それこそ「春休みのディズニーランド」「行列のできるラーメン屋さん」級の行列です。笑




ホテル側が部屋数を限定していたとしてもファミリーで1部屋利用となれば来客数は2倍近くになりますし、

東京観光ではなく都内からホテルステイを目的に来ていれば、
食事はホテル内で利用する人ばかりになりますから、混雑は仕方ないのかも知れません。



…が、そんな風に混雑した中では必然と「やりたい放題」な空気ができてしまうもの。


「オーダーしたものがまだ来ないんですけど!」と怒り出す人がいたり
「すいませーん!こっち、シャンパンお代わりー!!」と叫ぶ人がいたり、と凄まじいものがありました。


餃子の王将であれば、それも「活気があるなあ」と思えるのですが。ホテルラウンジでこの雰囲気はちょっと・・・。



GoTo割引で普段行かないホテルステイができるのは今だけ!
貰えるものは全部貰わないと損をする!
GoToの波を逃すな!

という切迫感が充満していたのでした。



彼らは自ら混雑を選んでいるだけなのに、そこで感じるイライラをホテルスタッフにぶつける様子は酷いものでした。


唖然とした私が、スタバでコーヒー買って帰ろ・・・。となったのは言うまでもありません(^^;)




割引‘率’で計算すれば、恐らくほとんどのGoTo利用客が「数値上のお得感」のある高価格帯の旅行プランを選ぶでしょう。

ただ、そのように大衆的な行動をとったところで「ラグジュアリーホテル」の「ラ」の字も味わうことができず、

混雑にイライラしているとすれば、その滞在は完全に「損失」となります。




突然のコロナ禍。自粛の流れ。そして唐突なGoTo開始。



需要(GoTo利用客)と供給(ホテルサービス)のバランスが完全に崩れている今の都内の状況下では、

「価格」は虚像と化しています。

割引があっても価格に見合ったサービスを受けることはできず、
今旅行したところで結局はマイナスになるのが確実ということです。

(もちろん旅行に求めるものにもよりますし、経済の活性化という意味では必要な施策だとは思いますが。)



そしてGoTo期間が終わる頃になって、やっと「価格」が本来あるべき均衡点に収束するのでしょう。



自粛ムードでストレスが溜まりに溜まった大衆のエネルギーは、

均衡点への収束まで数ヶ月ものタイムラグをつくってしまうのです。




日経平均もGoToキャンペーンも、一種の「波」といえますが

いち投資家としての私の目には「切迫感に襲われる大衆を翻弄させるもの」にしか見えません。



波は、待つもの。

追いかけるものではありません。






切迫感は、恐怖欲望によって生まれます。


一度生まれてしまった切迫感は、ニュースや話題に挙がるほどに巨大化し、人を煽って冷静な思考を奪っていきます。




「お金が無いから、煽られる」のではありません。

「煽られるから、お金が無い」のです。




煽られると、人は「数値のプラスマイナス」しか見なくなり、
数値を追いかける姿勢をとります。

これにより、どんどんと思考が大衆化していきます




まさに大衆化の蟻地獄です。


アリ本人は一生懸命進んでいるつもりでも、一歩も前に進んでいません。

そしてそれを俯瞰する、ウスバカゲロウがいます。




民主主義政治による経済施策は、視点を変えれば大衆の舵取りとも言えます。

それを担うのが「政治家」「官僚」というウスバカゲロウです。


特に経済施策というものは「数値のプラスマイナス」で評価・判断されるので、

数字の出やすい蟻地獄をつくるのが上手い政治家(ウスバカゲロウ)が多くの国民(アリ)から評価される、というワケの分からない仕組みが出来上がっています。




国民の思考が大衆化するほど、政治家は舵取りが容易になりますから

この仕組みが政治家の側から改善されることは、まずあり得ません。







日経平均のニュースもGoToキャンペーンも、

「大衆とは真逆の行動」を意識すれば取るに足らない波であることはすぐに判断がつきます。

相場の「きほんのき」。



実際のところ、

これは相場に限らず

『翻弄されない人生』の定石にもなることでしょう。






最後までお読みいただきありがとうございます。


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