物欲

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先日、とある宝飾メーカーの展示会に行ってきました。

宝飾品やファッション関連に限らず、美術品や家具などのメーカーによる展示会は一年を通していくつも催されますが

招待制で、コンベンションホールや都内のホテルなどの会場を貸し切って行われます。


招待されている側もいろいろあると思いますが
多いのは百貨店のお得意様で、専属の外商部門の方から案内があるようです。



ブース分けされた会場にショーケースが並べられ、
商談スペースがあり、バイオリン等の生演奏イベントが行われたり、ランチやディナーのお食事でもてなされます。

ショップ・イン・ショップなどではなかなか見られないような最新作ハイエンドな商品もあるので、
スタッフの方もかなり力を入れているのがわかります。


商品ももちろん見応えがあるのですが、

このような場で私はついつい、来場されている方の人間観察をしてしまいます。


招待されている方というのは、いわゆる富裕層のマダムたちです。


平日の日中は奥様友達母&娘という方が多いですし、
平日夜や休日であれば夫婦で来場する方も多いように思います。

「富裕層のマダム」というのはつまり、

高収入の夫をもつ40代後半以上の専業主婦たち


私と年齢が離れているので、随分と感覚が違うなあと感じることがあります。


おそらく今の20代・30代の女性は
「自分が自由に遣うお金は、自分で稼いだもの」といった感覚が強くありますが、
富裕層のマダムたちは違います。


夫の収入から生活における必要経費分を差し引き、残った分を大いに自分の収入とするため

「家計から自分の取り分が多くなるよう、遣り繰りすることが自分の腕の見せ所」といった感覚のようです。

それはそれで一時代の家庭の在り方だと思うので否定はしないのですが

私が見る限りマダムたちは、なかなか大胆な行動に出ています。


展示会の場で彼女たちはまず、自分好みの、そしてそのブランドだと一目でわかる商品を選びます。
そのブランドのアイコンとなっている商品です。


そして次に自分の娘が“裕福な家庭のお嬢様”だと思われるような、娘の分の商品も選びます。


娘自身の趣味趣向は二の次で、
「娘にハイエンドなものを買い与えられる母」としてのステイタスに酔いしれています。


そして最後には
「これだけ買って、このお値段ならリーズナブルねえ」と言いながら
ローンを組み、分割で支払うのです。


私がどうしてここまで人様のお財布事情を知り得たかというと、
商談テーブルに座る担当者がローン会社のスタッフにチェンジするからです。(^^;)


ブランドの販売スタッフが、商品のコンセプトや繊細なデザインを成立させる技術の高さを話し、

百貨店スタッフが
「〇〇様が以前購入された××のお洋服にもお似合いになりますよ」と話し、

巧みに魔法にかけた上でローンの書類を書かせる。
うまいことできています。

そしてそのローンの名義はというと、、、

その時間、仕事中の夫の名義



妻の「快楽」のために
夫は知らない内にローンをいつの間にか組まされているということです。

(その額というのも…プリウスなどの乗用車1台分になります。それが安いか高いかは、私には何とも言えませんが。)






この世には“必要だから買う”と、

“欲しいと思ったから買う”があります。



高価な商品であっても、それをライフスタイルの一つとし
“本当に必要だから買う”という極少数の人は確かに存在しますが

残りの大多数はその瞬間、ただ“欲しいと思ったから買う”という、
衝動的なショッピングをしています。



世界規模のファッション巨大コングロマリット、といえば有名なものがいくつかあります。

その中で、誰もが名前を挙げるであろう数社の純利益を足し合わせると、オリンピックを開催できるほどの費用になります。

1年間、世界中で宝飾品やドレス、バッグ、化粧品等を販売して得られる利益が「世界最大のお祭りレベル」ということです。





安価で品質もそこそこ良いものが溢れているこの時代、
こんなにも高価な商品が売れに売れているのは、マーケティング戦略の賜でしょう。


つまり直感的”に「欲しい!買いたい!」と思わせるのが巧いのです。



一般消費者が
本当にそのブランドの歴史や文化、技術力、そしてその精神を理解し、愛し、根強いファンになるのなんてレアケースです。



ほとんどの消費者は、
“直感的”に“抱いたイメージ”で、一瞬で魔法にかけられてしまうのです。



アイコンとなる商品が
「夢の国への切符」に見えるほどの魔法。


必要に迫られているわけでもないのに無性に欲しくてたまらないー。
その「物欲」を掻き立てるのがマーケティング。

本当に秀逸です。



ハイエンドな商品ほど
展示会の場で購入を決めても納品は1~2ヶ月後となります。

高価な商品に「魔法」がかけられていることを踏まえると、

今欲しいものが1ヶ月後も、果たして本当に」欲しいと思えるでしょうか?



それは購入を決めたマダム本人にも解らないでしょう。

明日にはその魔法が解けてしまうかも知れないのですから。






誰もが憧れるような
遣えど遣えどお金が有り余っている99%の富裕層の現実とは、

こんなものです。



私が数年前、このような現実を目の当たりにしたとき

何で稼ごうと思ったんだっけ…?
収入を殖やして投資家として生きていくのって何のためだっけ…?

欲しいものは山ほどあったはずなのに、本当に欲しいかどうかがわからない。

そんな思いになったことがあります。


私はこの壁にぶつかったとき、物欲が無くなったということなのか・・・?
と考えもしました。


しかし「物欲が無い」と一度思い込んでしまうと、

人は活力を失います。


活力を失うということは、
稼げなくなるということです。

エネルギーが「0」なのですから。





物欲は、決して邪悪なものではありません。

発生して然るべきもの。
お腹が空いて「グー」と音が鳴るのと同じです。


ただしその物欲が、マーケティングという外力を受けて発生する限り
お金はあってもあっても足りません。


そのうち夫の名義でローンを組むようになるだけです。


言い換えれば

「稼ぐ力」を養う前に「遣う力」に狂っている

ということです。

私の最もなりたくない姿でもあります。





自分はどこから来て、どこへ向かっていくのか?

そこへ進むための「欲しい」が本当の物欲です。



具体的に言えば


今欲しいのではなく、
3年後の自分が必要としているから「欲しい」という考え方です。



この種の物欲であれば、
魔法のように消えてなくなることはありません。





とは常に、「創造」の源です。





無から何かを創造するからこそ、世界は繁栄します。

それが、私たちが「生きる」ということです。





一般に「富裕層」の定義は「保有資産1億円超」とされますが

これに到達した瞬間、
突然に世界が変わるわけではありません。

イミテーションがダイヤモンドに変わり、フェイクレザーが本革になり、乗る車種が変わるくらいです。





買えない時、その差は大きく感じるものですが

いざ買えるようになった時、何を感じるかで人の真価が問われます。



そこで感じた「答え」は、冷静になって立ち返ると

お金が無くても、
純粋な気持ちで自分自身に問いかければ直ぐに出たはずの答えだったと

後から知るのです。




富裕層の世界では、きっと素晴らしい体験が自分を待っている!

と、漠然と期待していても、想像したほどのハッピーエンドは待っていません。


頑張った割につまらない世界だったと思うでしょう。





世界をつまらなくするか、面白くするかは自分次第です。


「お金があれば・・・!」と漠然と期待し、妄想するのは
考えていない証拠です。






考え、創造し、また考えて、創造する。



この行程が愉しいから、明日はどんな一日になるだろうと期待する。

今日死んでも満足だが、明日はもっと拓けた一日になるに違いない。



それが見たいから、明日も生きていたい。


ここに、物欲を含めた多様な「欲」が発生し
そのエネルギー消費の副産物として「稼ぐ力」が得られます。





「遣う力」に狂うくらいなら、

私は、面白い明日を迎えることに狂いたいー。


展示会の商談テーブルで人間観察をしながら

こんなことを考えていたのでした。





最後までお読みいただきありがとうございます。


私が使っている運用ツールシステムについては

コチラ 】 をご覧ください。





ポートフォリオの一つであるEAの運用状況は、
こんな感じ▼





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